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ブログBLOG

コラム

『歯と口のセルフケア』

食べ物を噛む機能や飲み込む機能は、加齢に伴って低下していきます。
歯と口の機能を正常に保つことは「心身の健康」につながりますので、日頃から口内環境を整えることが大切です。
食べたいものが食べられないと、心身ともに弱っていってしまいます。

いつまでも元気でいられるようにするためには、機能する歯を維持することです。
機能する歯とは、治療していない歯に加えて、詰め物やかぶせものをしている歯、差し歯も含みます。
「80歳になっても20本以上の歯を保つ」
20本以上あれば硬い物でも咀しゃくができ、食生活に支障をきたさないとされています。
80歳になって歯が20本以下で、義歯なども使用していない場合は、認知症発症や転倒などの危険度が高くなります。

歯周病や虫歯によって痛みや噛みにくさがある場合は、硬いものや食べにくいものを避けるようになります。
この状態が長く続くと、「噛む・のみ込む・声を出す・笑う」など口の機能が徐々に衰えていってしまいます。
だんだんと、やわらかいものだけを選んで食べるようになり、噛む機能が徐々に低下して、結果「食べる量が減っていく」という負の連鎖を引き起こします。
そうすると徐々に、栄養不足、筋力や全身の機能が低下していきます。
こういった状態にならないように自己管理することで、病気や認知症、寝たきりを防ぐことができます。

口の機能が衰えないようにする対策

①硬いものでも問題なく食べられますか
②食事の際にむせることはありませんか
③食べこぼすことが増えていませんか
④痛み・腫れ・出血はありませんか
⑤冷たい物は歯にしみませんか など
食事をするときや飲み物を飲むときに確めてみてください。

毎食後の歯磨きは重要です。また1日に1回、夜眠る前の歯間ブラシやフロスなどを使うことも効果があります。
すぐに歯磨きを行えない場合は、殺菌できるタイプの口腔洗浄剤や水で30秒以上のすすぎをおすすめします。

日々の食事で早食いや、やわらかいものだけの食事は咀しゃく回数の低下に繋がります。
1口 30回程度、よく噛むように心掛けてください。
また、定期的に歯科検診に行くことで、痛みのない初期の虫歯なども予防できます。
きちんと治療をして、義歯を入れるなどの適切な対応を取るように心がけましょう。

からだの健康は口内環境から。口の健康は全身の健康と関係しています。
健康的な歯を保つことで、認知症や転倒リスクを下げることができます。
歯の生え始めた子どもの時期から、シニアまで定期的な歯科検診を行いましょう。
半年~1年に1回がおすすめです。
いつまでも元気でいられるよう、お口の中の健康を見直しませんか。

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