シュレッダーについて (No.2)
シュレッダーの種類、機能について
シュレッダーには大雑把に分けると 電動タイプ と 手動タイプ の2タイプがあり、そこから細断形状、原稿サイズ・細断可能物、ダストボックス容量など、他にも様々な機能があるので自分に合ったものを選びましょう
・タイプ
1)電動シュレッダー
手で操作する必要がなく、紙を入れると自動で細断が始まり、一度に処理する枚数の違いは機種により異なりますが、複数の紙類をまとめて細断できるのがメリットとなります
しかし、手動タイプと比べると静音性は劣り、紙を細断する際の機械的な動作音が気になる人もいるかもしれません
最近では、電動タイプの給紙方法は手差しが多かったのですが、セットするだけで自動で給紙する自動給紙シュレッダーもあるため、気になる人はそちらも考えてみてはいかがでしょうか
2)手動シュレッダー
モーターを使用しないため、「静音」「価格が安い」といったことがメリットとなります
しかし、人力で動かすため、電動式と比べると処理スピードは落ちてしまいます
・細断形状
細断形状(細断サイズ)は細かければ細かいほど復元が困難となるため、セキュリティ性が向上します。社外秘などの情報が記載される書類は細断形状を細かくすることができるシュレッダーが適しています
「〇mm 幅」と記載される部分は細断くずの幅を示しているのでそこを目安にするといいでしょう
1)ストレートカット
シンプルな縦方向のみの細断形状
この形状での書類細断は、文書の組方向に対して垂直にカットをしないと判読が容易になることなどからセキュリティ性はあまり高くないですが、細断くずの数が少ないため、ゴミが散らばりにくいことがメリット
一部の業務用を除き、比較的低価格な機種などに使われてることが多く、セキュリティ性より手軽さを重視する人にはおすすめです
2)クロスカット
縦方向に横方向からの細断を加えた細断形状
細断形状的にはセキュリティ性が向上したタイプで、多くのシュレッダーの細断形状の主流となっていますが、製品によっては細断サイズに大きく差があり、細断の幅、長さを確認してから購入の必要があります
その代わり、商品の選択肢も多く、様々なメーカー、仕様、価格帯から選べます
3)マイクロクロスカット
クロスカットの一種で、その中でも特に細断くずを細かくできるものを指します
ドイツのDIN規格というものがあり、それにおける「セキュリティレベル5相当」を基準として各メーカーがマイクロクロスカットと銘打っていますが、国内では明確な細断寸法に関しての基準がありません
明確な基準がない代わりに、各メーカーで、ある程度は同じ基準でマイクロクロスカットと呼んでいるので、セキュリティ性を重視する場合はマイクロクロスカットと記載されているものを選べば間違いはないそうです
セキュリティレベル | 細断寸法(面積、幅、形状) | 対応する情報例 |
7 | 面積 5mm²以下 かつ 幅 1mm以下 | |
6 | 面積 10mm²以下 かつ 幅 1mm以下 | |
5 | 面積 30mm²以下 かつ 幅 2mm以下 | 機密文書 (設計図、戦略資料等) |
4 | 面積 160mm²以下 かつ 幅 6mm以下 | 重要文書 (財務情報、個人情報等) |
3 | 面積 320mm²以下 もしくは 幅 2mm以下 | 取扱注意文書 (注文書、売上データ等) |
2 | 面積 800mm²以下 もしくは 幅 6mm以下 | 内部文書 (社内通信、社内メモ等) |
1 | 面積 2000mm²以下 もしくは 幅 12mm以下 | 一般文書 (一般メモ、チラシ等) |
・原稿サイズ・細断可能物
シュレッダーは主に紙書類を細断することが目的ですが、その投入口の幅により、投入可能な原稿サイズが設定されています
A3サイズ対応製品ならばA3(297mm×420mm)サイズ、A4サイズ対応製品ならばA4(210mm×297mm)の書類を折らずに投入が可能ということにはなりますが、投入口より幅の広い書類であっても、折って投入することにより同時投入できる枚数は減りますが細断は可能となるので、よく細断をする紙のサイズに合わせて買うのもありでしょう
また、製品によってはDVD/CD、写真、分厚いカードなどのプラスチック、ホチキス留めされたままの書類を細断できる製品もあります。ディスクメディアでのデータのやり取りや、ホチキスやクリップ留めをした書類や資料を細断することが多い環境の場合は、これらに対応したシュレッダーの購入を検討すると良いでしょう
ただし、カード対応のシュレッダーの中でもICチップ内蔵のクレジットカードに関しては非対応の場合もあるため、対応をしているか十分に確認をしましょう
・ダストボックス容量
単位はL(リットル)で表記されており大型のものほど、ゴミ袋の交換の手間は少なくなりますがその分、細断くずの量も交換時に多くなるため注意が必要です。設置場所や使用頻度に合ったものを選びましょう
ダストボックス容量(L) | 使用規模目安 |
1~5未満 | 2~3人 |
5~10未満 | |
10~15未満 | |
15~20未満 | |
20~30未満 | 4~10人 |
30~40未満 | |
40~50未満 |
ダストボックス容量(L) | 使用規模目安 |
50~60未満 | 10人以上 |
60~70未満 | |
70~80未満 | |
80~90未満 | |
90~100未満 | |
100以上 |
・ダストボックスのならし
シュレッダーの構造上、ダストボックスの既定の量に達していなくとも投入口付近を山なりに溜まっていくため、電動シュレッダーでは隆起した部分をセンサーが感知して細断が出来なくなることがあります
なので、再度細断を可能とするため手でならしてからそのまま使う人が多くいますが、それも面倒に感じる人は少なくないでしょう。多くの書類を日常的に細断することがある場合は、ならしを自動で行い、手間を解消してくれる「くずならし機能」が搭載されている商品購入を検討してください
昨今の個人情報に対する意識向上から情報漏洩対策の1つとして、シュレッダーはオフィスだけでなく一般家庭にも広く普及し始めました。それにより様々な進化を遂げて安全性や利便性はますます向上していくでしょう。予算、サイズ、機能など環境に応じたシュレッダーを選びましょう