『終活リスト』
「終活を考えているが、何から始めたらいいのか悩んでいる」方は、以下の12項目の「リスト」を参考にしてみてください。
① 生前整理 断捨離 |
② エンディングノートの作成 |
③ 資産を確認する |
④ 口座を整理する |
⑤ 遺言書の作成 |
⑥ 葬儀に呼びたい人の名簿作成 |
⑦ 葬儀の準備(事前相談) |
⑧ お墓の検討 |
⑨ デジタルデータを整理する |
⑩ サービスの見直し |
⑪ 介護や病院に関する意思表示 |
⑫ 今後の生活について |
終活というと、シニア世代が行うものと思われがちですが、50代でも40代でも早すぎるということはありません。ご自分の身体や認知機能が衰える前に始めるのがおすすめです。
まずは自分が手をつけやすい、もしくは気になった項目からチェックしてみてください。
① 生前整理・断捨離
● 要らないものを残したままだと、ご自分が亡くなった後、家族が遺品整理に困ってしまうかもしれません。
● 何が必要で、何が不要かを考えて、使っていない家電や衣類、不要な家具などは少しずつ処分していきましょう。この作業は体力も判断力も必要になりますので、元気なうちに取り組むことをおすすめします。
② エンディングノートを作成する
● 終活には、エンディングノートを活用するのがおすすめです。
● エンディングノートとは、ご自分の基本的な情報や身の回りのこと、ペットについてなど、終活に関する各項目を記載しておくノートです。
● 手持ちのノートに必要事項を記入していくのもよいですが、市販されているエンディングノートを使うと大変便利です。まずノートを用意して、書ける項目から順番に埋めていくとよいでしょう。
③ ご自分の資産を確認する
● 終活では、ご自分の資産を見直すことで、今後の生活について考えることができます。
● 保険や生活スタイルを見直すきっかけにもなります。
● 資金に余裕があるようでしたら、旅行をしたり、新しい保険の加入といった計画も立てられます。
● もしものことがあった場合、どのように資産を分配するかも検討できます。
④ 口座を整理して一つにまとめる
● 複数もの口座があると、相続の際の名義変更や解約といった手続きの手間が増えてしまいます。
● 不要な口座を解約してなるべく一つにまとめておけば、残された家族の負担を軽減できます。
● 残した口座の情報を家族や親戚に伝えておくことも大切です。
⑤ 遺言書を作成する
● 遺言書は絶対に必要というわけではありませんが、遺言書がないと残された家族や親戚が資産関係で問題を抱えてしまう恐れがあります。家族間のトラブルが発生しないよう遺言書を作成しておくことをおすすめします。
● 資産分配に関する項目を記載できるエンディングノートもありますが、遺言書と違って法的な効力はありません。
● 法的な手続きを経て資産を相続したいと考えている方は、遺言書を作っておきましょう。
⑥ 葬儀に呼びたい人の名簿を作成する
● ご自分の葬儀に来てもらいたい人の名簿を作成しておくことも、終活において大切なことです。
● あらかじめ友人や知人の連絡先をまとめておくことで、ご自分が亡くなった後の家族の手間を減らすことができます。また、連絡が行き届かなかった、といったトラブルも未然に防ぐことができます。
⑦ 葬儀の準備を行う
● 元気なうちに葬儀の事前相談や予約をしておくことも可能です。
● 人生の最期に行われる葬儀について検討することは、「今後の人生をどのように生きるか」を考えることに繋がります。
● 生前に葬儀を予約しておけば、残された家族の精神的な負担を軽減でき、納得がいく葬儀も行えるでしょう。
⑧ お墓を検討する
● 先祖代々のお墓に入りたい、お墓は必要ないなど、希望をまとめておいてください。
● お墓に関することは、残されるご遺族にも深く関係してきますので、事前に話し合っておくのがよいでしょう。
⑨ デジタルデータを整理しておく
● デジタルデータとは、スマホやパソコン、インターネット上などに保存されているデータのことです。気に入っている写真や動画など大切なデータをまとめたり、不要なデータは削除したりして、整理をしておきましょう。
● ご自分が亡くなった後に遺族が混乱しないよう、「ID」や「パスワード」などの情報をまとめておくことも大事なことです。
⑩ サービスの見直しをする
● 加入しているインターネット上のサービスや、生命保険、医療保険などを改めて見直してみて、利用していないものがあれば解約を検討することも大切なことです。
● クレジットカードを複数持っている方は、整理することをおすすめします。
クレジットカードを処分すれば年会費を削減できますし、亡くなった後の家族の負担も軽くなります。
⑪ 介護や病院について意思表示をする
● 突然大きな病気や怪我、認知症などになってしまうと、病院や介護について自分の希望を伝えられなくなる恐れがあります。要介護状態になった時にどこで過ごしたいか、どの病院で治療を受けたいか、延命処置を望むかなど、あらかじめ希望をまとめておきましょう。
● 意思を明確にしておけば、ご自分が希望するサポートを受けられるようになります。
⑫ 今後の生活でやっておきたいこと
● これまでの人生を振り返り、例えば、果たせなかった知人との約束事、やりたかったのに後回しにして出来なかったこと、ご自分の目標などを書き出してみてください。それらに優先順位を付けてリストにすると、今後、後悔のない人生を送るのにきっと役立つことでしょう。
終活は、「いつかそのうち」より元気な「今のうち」から始めましょう。
そのときがいつ来るのかは、誰にも予測できません。
ものの整理をしながら、気持ちの整理もしていく終活は、予想以上に時間も体力もかかります。
終活は思い立ったそのとき、早めに始めるのがよいのです。
自分の人生を自分らしく生きるために、そして安心して老後の生活を送れるように、少しずつ取り組んでいきましょう。